こんにちは、TOSSの篠原です。
先日、メンバー数名でAmazonの物流センター(千葉みなとフルフィルメントセンター)へ視察に行ってきました。そこで私たちが目撃したのは、DXの本質を突く、衝撃的な光景でした。
「整理整頓」をしない倉庫
皆さんは、倉庫の棚というと何をイメージしますか?「洗剤の棚」「本の棚」「おもちゃの棚」のように、種類ごとにきれいに並んでいる姿を想像するのではないでしょうか。しかし、Amazonの倉庫は違いました。
「Amazon Robotics(アマゾン・ロボティクス)」が動き回るその棚には、洗剤の隣にゲームソフトがあり、その隣にぬいぐるみが置いてあるのです。一見すると、めちゃくちゃに突っ込まれているように見えます。これは**「Random Stow(ランダム・ストー)」、通称カオス・ストレージ**と呼ばれる保管方法です。
常識を疑うことがDXの第一歩
なぜ、あえてバラバラに置くのか?その理由は主に2つあります。
- もし「洗剤」を一箇所に固めてしまうと、洗剤の注文が殺到した時に、その棚の前だけロボットが大渋滞を起こしてしまうため。
- 棚の空きスペースを埋めるのにも、バラバラに置いたほうがパズルのように隙間なく詰め込めるため。
「同じ種類はまとめるべき」というのは、あくまで人間にとっての「整理整頓」の常識に過ぎません。データを管理するコンピューターやロボットにとっては、場所さえ把握できていれば、バラバラの方が効率が良いのです。
あなたの会社の「当たり前」は本当に正解ですか?
この視察で、私たちは改めて痛感しました。DXとは、単に今の業務をデジタルに置き換えることではありません。「そもそも、なぜ整理整頓しているんだっけ?」というレベルから、業務の常識(固定観念)を疑い、ゼロベースで再構築することです。
「ずっとこうやってきたから」という言葉の裏にこそ、大きな改善のヒントがあるかもしれません。
